2017/01/01

あけましておめでとうございます

2017


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2014/10/08

寒露に満月、皆既月食

本日は、寒露。

『日本国語大辞典』を見ると、

寒露とは、霜になりそうな冷たい露のことをいい、二十四節気の一つとしては、太陽が黄道上の一九五度の点にある時をいいます。陰暦の九月の節気、新暦の一〇月八日頃に当たる
 とのこと。

『新撰万葉集』(893~913)には次の和歌・漢詩が記されています。

三八六 露寒美(ツユサムミ) 秋之木葉丹(アキノコノハニ) 仮廬為留(カリホスル) 虫之衣者(ムシノコロモハ) 黄葉成計里(モミヂナリケリ)

三八七 寒露木葉怨秋往(かんろとこのはあきのゆくをうらむ)
     万人家所知長別(ばんにんのいへしるところなりながくわかるるを) 
     数処林枝愁黄葉(すうしよのはやしのえだくわうえふをうれふ) 
     廬宅中壁虫音薄(ろたくのなかのかべのむしのねうすし)

そろそろ夜は冷えるようになってきました。
紅葉(黄葉)にはまだ早いのですが、虫の音はよく響いています。

今夜は満月で、おまけに皆既月食までありました。
今日は旧暦9月15日なのですが、おもしろいことに、
平安時代、寛平8年(896) 9月15日にも月蝕が起きています。
『日本紀略』亭子院 には、

九月十五日、癸巳、始従巳剋迄于未剋、有月蝕之、陰暗無光。
とあります。
平安の人たちは月蝕をどのように見たでしょう。


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自宅の近所は明るすぎましたので、小金井公園に月見に行きました。
薄暗いところのベンチには案外月見の人々がいて、まったりとした感じです。
とはいえ、今夜は雲もなかなか。

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2014/10/06

十三夜(後の月)

今朝、台風が関東を通過し、午後は台風一過の青空となりました。
とはいえ、まだ風が強く、勢いよく雲が流れます。

夕刻、空を見上げると月が見えました。駅の鉄骨の隙間から見える月も冴え冴えとしています。
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この写真でははっきりしませんが、今夜は旧暦9月13日。

名所江戸百景に描かれた月のように、十三夜の月は満月にはまだ足りません。

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月見団子は小金井駅前の亀屋さんのもの。
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帰る頃には流れる雲の隙間から月が見えました。
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『徒然草』が思い浮かびます。
第137段
花はさかりに、月はくまなきをのみ見るものかは。

雲の波間に見える月もなかなかいいものです。

  『拾遺和歌集』
 延喜十九年九月十三日御屏風に、月にのりて翫潺湲
                                    よみ人しらず
一一〇六 ももしきの大宮ながらやそしまを見る心地する秋のよの月

延喜19(919)年に清涼殿で月見の宴が行われたとか。

 『挙白集』長嘯子

一〇三三 出づといると山の端しらでわたの原八重の塩路やむさしのの月

今夜の雲はまるで、波のようにも見えます。
八十島やわたの原など海の表現が思い浮かぶのもなるほどと思われる月の夜です。

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2014/05/26

ほととぎすの声

ほととぎす鳴きつる方を眺むればただ有明の月ぞ残れる 後徳大寺左大臣
Dscf9876 写真は『夏の月』とらやの生菓子です。

今夜の月齢は26.9日、もう細い細い月とそのそばに金星が光るはずです。

ですから、有明の月……というわけにはいかないでしょうが、
さきほど、どこかでホトトギスの「トウキョウトッキョキョカキョク」というような鳴き声が聞こえました。
まだ自然の多い多摩地区ですのでホトトギスもどこかに生育しているのでしょう。

古典の世界では、ホトトギスの鳴き声を聞く、すなわち五月の訪れです。
本日5月26日(月)は旧暦4月28日、たしかにもうすぐ旧暦5月です。
京都とは多少時差があるとは思いますが、存外、旧暦通りに季節はうつろうこともあるようです。

現在の暦では五月ももう終わりですが。
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『小倉擬(なぞらえ)百人一首』 広重
上の後徳大寺大臣は少し上向き。やはりホトトギスの声が聞こえた方角を眺めているのでしょう。下の擬えの趣向は「高橋弥十郎」「妻さつき」というところから歌舞伎の『絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)』。雲間の月の前を横切るほととぎす、足下には水辺に咲くカキツバタ。妻の名の「さつき」と響き合い、五月のもの尽くしとなっています。

澤辺に咲る紫ハ、文箱の紐の朱を奪ひ、利口の邦家を覆す。姦臣を除く秘密の文章、彼所へ流して遣水の、心すゝしき婦夫ハ、声高橋時鳥、我身の皐月と啼ぞわたれる  柳下亭種員筆記

なるほどこのように絵と言葉が対応するのですね。

写真は5月5日(月)の根津美術館庭園のカキツバタですが、ちょっと圧倒的な迫力でしたか。
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2014/01/03

三が日の食事と甘味と『パティシエの秘密推理』

お正月の縁起物はいろいろありますが、
今年は栗きんとんを食べていませんでした。

立川の駅構内に、銀座甘楽さんのお店がありましたので、
栗菓子を購入。たしか縁起の良い名前がついていたと思うのですがうっかり失念。
このお店は招寿栗(大きな栗の一粒を和風マロングラッセにしたてたもの)もおいしいのですが、
今回はこちら。
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拙宅の今年のお雑煮は昆布だしにブリと長芋、仕上げに手鞠麩と三つ葉を散らすという
あり合わせです。もう少し見栄えのする盛り方をしておけばよかった(>_<)。
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31日、仕事帰りに寄った三浦屋とイトーヨーカドーではブリが半額でしたので、
天然物と養殖物と両方買って食べ比べ。
やはり、養殖物は脂がのっているし、天然物の身はしゃきっとしています。
朝と昼にそれぞれ塩焼きにして、これまた半額だった紀文の伊達巻きを添えました。元旦は、もうこれでお腹いっぱいです。

おせち料理の黄色、栗きんとんや伊達巻き・卵焼きは金運を象徴するもの。
金運も欲しいのですが、単純にこれらはどれも私の好物ですので、どれか一つは毎年食べます。

そして、2日の夜は、仕事以外の本を手に取り、読みながら寝てしまいました。
研究書を寝る前に読むと寝るどころではなく、仕事になってしまいますので、一晩だけは眠ろうかと。
似鳥鶏氏の作品は『理由あって冬に出る (にわか高校生探偵団の事件簿 1)』などを創元推理文庫で読んでいましたが、言葉の使い方がおもしろいことと、心理描写が魅力的な作家さんです。
そして、「パティシエ……」は幻冬舎で、表紙がアニメーターさん(?)で、主人公はケーキ作りが上手で顔の良い元警部。タイトルからして盛りすぎじゃないかと思いましたが、話は似鳥鶏氏らしい静かな語り口でした。注がついているところに、わざわざ警察用語を勉強したらしい雰囲気が出ています。
戦力外捜査官 姫デカ・海月千波 (河出文庫)』の方はテレビドラマになるようですが、
この表紙を見るとラノベ路線?に走るのでしょうか。
パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から』に話を戻すと、
amazonにケーキがおいしそうに描写されていないというコメントがありましたが、いや十分おいしそうでしたよ。特に気になったのは、ただ一人の人のために作られたモンブラン。

栗きんとんに続いて、モンブランも食べたいなという気分になりました。

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2013/12/23

一陽来復

平成25年12月22日(日)は冬至でした。Sn3g0631写真は立川から見た富士山です。

 『日本国語大辞典』によると
 

二十四節気の一つ。太陽の黄経が二七〇度のときをいう。新暦一二月二二日頃。旧暦では一一月の中(ちゅう)に当たる。この日、北半球では太陽の南中高度が最低で昼間が最も短い。この日から日照時間が伸びるので、生命力が復活する節日として祝う習慣があった。特に、その日が陰暦の一一月一日にあたると、朔旦冬至(さくたんとうじ)といって瑞祥とされ、宮中で祝宴が行なわれた。また、民間でも小豆粥(あずきがゆ)やカボチャ、餅などを食べ、柚子(ゆず)を浮かした湯にはいる。唐の正月。南至。《季・冬》

とのこと。

スーパーに行くと「冬至」コーナーができていて、おいしそうなカボチャと柚子が山となっていました。
今年の冬至は陰暦11月20日ですが、
来年平成26年12月22日の冬至は大安(丁卯)で、
陰暦11月1日の朔旦冬至で、おまけに新月。
なんだかもう「一陽来復!」と叫びたいような運気のようです。
来年の冬至にはどのような生活をしているかわかりませんが、
最近、歳時記や年中行事がおもしろく思われます。
また、最近はスーパーやデパートなどでも積極的に歳時記や年中行事を商戦に取り入れているようです。
日本の伝統行事を見直す、そのような流れになってきているのでしょう。
なかには間違ったというか、ごく最近の「伝統(?)」も混じっているようですが、
ともあれ、由来を知り、行事を楽しむことは素敵なことだと思います。

一陽来復には、
(1)陰が窮まって陽にかえるを意味し、陰暦一一月または、冬至、という季節をあらわしたもの
(2)悪い事が続いたあと、ようやく好運に向かうこと
(3)冬が去り春が来ること。新年が来ること
などの意味がありますが、
まあそろそろ心機一転なんとかしたいところです。

私事ではありますが、今年はなんだか全力疾走、力尽き、みたいな生活でした。
思いがけない展開で、就職することとなったものの、
スケジュールの調整が難しく、かえってあちらこちらに不義理をしてしまいました。
そのうえ、働き続けている割に結果を出せない状態です。
ここらへんで少し落ち着いて、というより、しっかり結果を出したいところ。
じゃなくて、結果をださないとまずい。
いやでも、……少し休みがほしい。

大学の授業は冬休みに入りましたが、本業は31日まできっちり勤務ですので、
まずは柚子湯で風邪をひかないようにあたたまって、働かなければ。

最近、展覧会報告の方はなかなかできませんでしたが、
新年からイベントはめじろおしです。
東博では「博物館に初もうで」
江戸東京博物館「えどはくでお正月!」、と
1月2日(水)から始まります。

一陽来復、新年まであと少し。師走をなんとかのりきりたいところです。

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2013/09/19

仲秋の名月・書陵部・国立公文書館・国立近代美術館 竹内栖鳳展 近代日本画の巨人

台風が過ぎて、今週はからっとした秋らしい空気に変わりました。
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火曜水曜と宮内庁書陵部で調査をしていたのですが、都心部である皇居周辺も涼しく感じるほど。
書陵部では11月から図書寮文庫のオンライン所蔵資料目録および画像公開システムが稼働するとのこと。
これからしばらく休みがなさそうですので、とても楽しみです。
宮内庁ホームページ上でリンクを公開するそうですので、とにかく待ちます。

向かいの国立公文書館では
第3回 空襲の記録―全国主要都市戦災概況図―  8月12日(月)~9月20日(金)
を展示していました。Sn3g0571

そのお隣の国立近代美術館では「竹内栖鳳展 近代日本画の巨人」展(2013.9.3-10.14)です。平日でもチケット売り場には行列ができていました。これは週末はもっとたいへんでしょうか。特設サイトはこちら。竹内栖鳳の動物画が特に好きです。

9月19日(木) 今夜は旧暦の8月15日仲秋の名月です。

夕暮れ時に、西の空を眺めると、宵の明星が見えました。アストロアーツによると今の時期、土星と金星が近接して見えるらしいのですが、最近視力が落ちたのか見えません。
東の空低く見事な満月が見えました。
ここでその写真を、と言いたいところですが、睡眠時間1時間というアホな状況で4コマ約5時間話し通したらそろそろ限界。とりあえず、一眠り。


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2013/08/13

旧暦の七夕

2013年8月13日は旧暦では7月7日。七夕です。

昨夜は夕立というより、激しい雷雨の後も曇っていたので空は見えませんでした。
せっかくペルセウス座流星群の夜でしたが。Brdwpcpceae1g5ijpglarge

とはいえ、最近ゆっくり空を眺めていません。
   寝て明かす宿には月も夜離れせよ見ぬものゆゑに惜しき光を    長嘯子

東京では見られないかなと、ペルセウス座流星群中継@国立天文台 岡山天体物理観測所を見ながら眠ってしまいました。

さて、今夜の月は見られましたが、星はどうでしょうか。
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天の川にカササギの橋がかかって織り姫と彦星は会えるのだという伝承に因んだ絵が、江戸前期の『百人一首像讃抄』にあります。当時はこのように言われていたのですね。
『新明題和歌集』に七夕とかささぎを詠んだ歌があります。

    烏鵲成橋
浅からぬ契しられて天の川あふせにわたすかささぎの橋      飛鳥井雅章
七夕を思ふに夢のわたりとやたどる一夜のかささぎの橋      中院通茂
めぐりあふ二の星やかささぎのより羽に契るあまのうき橋      白川雅喬

さて、今宵の星空はどうでしょう?


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2009/10/28

月と木星

季節遅れの台風が通過した後なので、今日はとても空気が澄んでいました。

夕方、外を歩いていると月のそばに星が見えました。
なんだろうと、思いつつ授業が終わってみると、すっかり月は沈んでいました。

帰ってからステラナビゲータで確認。
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どうやら木星だったようです。

いきなり寒くなりましたが、天体観測には良い季節です。

先日、彗星の論文を書いている最中にそとではオリオン座流星群が流れていたようで、落ち着かない気分になりました。次は、おうし座流星群だそうです。この次こそは流星の一つも見たいものです。

お星様に願い事。お願いします、○○が欲しい。○○がしたい。
これでは煩悩全開です。。。

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2009/08/16

今朝の朝顔

昨日より遅かったため、色が少し間抜けてしまいました。
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お盆のUターンラッシュも今日がピークとか。
朝夕や夜の風はずいぶん涼しくなっていますが、今日も良い天気。
日中は暑くなりそうです。

  観牽牛花有感     忠芬義芳楼主人

朝露滴流籬落風     (朝露滴り流る籬落の風)
小星点々靚妝同     (小星点々靚妝同)
栄芬短雖還堪愛     (栄芬短んと雖も還た愛するに堪り)
不效愉生千日紅     (愉生千日紅に效はず)〈千日紅花品凡俗、堪久持永〉

  牽牛花(朝顔)を観て感有り
朝露が籬越しの風に滴り流れ
小さな星が点々として同じく美しく飾っている
その芳しさは短くとも十分愛おしい
その一瞬の生は千日紅の比ではない(意訳)

というところでしょうか。

リプリント近代文学の『明治好音集』が出ました。この本は明治8年(1875)に刊行された詩歌撰集です。巻頭は明治天皇の和歌で始まります。天皇から一般人まで、広く和歌や漢詩を集めてあります。
その中に、この詩が入っています。

 明治期にも朝顔(牽牛花)を見て漢詩を作る人がいました。
 ここでの朝顔は小さな星と表現されています。千日紅のように長持ちする花は凡俗で、朝顔の一瞬の美が愛おしいとは。千日紅がちょっと気の毒。それだけ、一瞬の美を愛でたということとしておきましょう。

 和本から洋装本へと移りかわる明治期。明治初年頃の本はまだ手に入るものの、保存状態がきびしいものも多くなかなかよみづらいことがあります。そこで、手頃に影印で明治の本を読むことが出来るシリーズがこれです。岩波書店の新日本古典文学大系 明治編の方が現代の活字で読みやすいかもしれませんが、これはこれ。珍しい本を原本に近い状態で読みたいときに便利です。Morningglory_003a

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