書籍・雑誌

2013/08/26

アーサー王の墓所の夢

最近、アーサー王ものをよく見かけます。
イギリスBBCの魔術師マーリン The Adventures of Merlin 

アメリカ・カナダ・アイルランドのキャメロット~禁断の王城~

『Fate/Zero』 のセイバーとか
あ、違うのも混じってしまった。

さて、そんなことで手にしてしまったのが、
この『アーサー王の墓所の夢』 (創元推理文庫) アリアナ・フランクリン。

町ごと大火で焼失したグラストンベリー大修道院の墓地から、国王ヘンリー二世の命により掘り出された二体の人骨。それは伝説のアーサー王とその妃のものなのか?住み慣れた町を追われた女医アデリアは王に依頼され、供を連れ骨の鑑定に赴くが、途中まで一緒だった友人エマの一行は消息を絶ち、目的地でも数々の危難が待ち受ける…。CWA最優秀歴史ミステリ賞シリーズ第三弾。

とあるように、シリーズものの第3作です。

時代設定は12世紀イギリス。ヘンリー2世が内乱を切り抜け、イギリスにコモン・ローを整えつつあった時代。カンタベリー大司教のトマス・ベケット殺害事件の影響がまだ残るころです。

修道士カドフェルシリーズは12世前半のスティーブン王とマティルダ女王の内乱時代を舞台としていましたが、この作品はそのマティルダの息子でプランタジネット朝の初代にあたるヘンリー2世の時代です。

そして、主人公はサレルノ大学で医学を学んだ女医アデリアということで、歴史ミステリーとロマンスの物語になっています。
アデリアは貴族の奥様に収まるのがいやでシングルマザーとなったものの、まだ恋人に未練というか、思いが残っていて……。
そう。読み終わった後、なんだかハーレクイン・ヒストリカルを読んだような気分になります。
結局はヘンリー2世がおいしいところを持って行くのでまあよしかなと。

世界史を思い出しつつ、観光ガイドを見るとけっこうはまりそうです。
グラストンベリー・トー
Glastonbury Abbey

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2007/09/05

台風通過中2

昨日はずぶ濡れになってしまった。
そこで、
水曜日、資料館で「台風台風!」と騒いでいると、外では激しい雨が降ったり、止んだり。
帰りには「雨が降る!」と言って、大きな傘を持って帰ると、、、
あらら?生温かい風が吹いているのですが、雨が降らない。

もしかして、一緒に帰ったAさんのおかげ?
おやじキラーのAさん、おやじだけではなく、台風キラー?
ともかく、間がよい人らしい。

とすると、昨日、どしゃぶりにあった私って間の悪い人?

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2007/06/02

レオナルド・ダ・ヴィンチ-「受胎告知」を読み解く

特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の実像」
東京国立博物館 本館特別5室
           平成館特別展示室

2007年3月20日(火)~6月17日(日)


レオナルド・ダ・ヴィンチ展もいよいよ終幕が近づいてきました。

以前のご報告はこちらへ

さて、レオナルドに関する参考文献はたくさんありますが、また1冊増えました。
今回の展示に合わせてのものだけに、第2部《受胎告知》の図像学では、さまざまな「受胎告知」の変遷をカラーでたどることができました。さすが、美術系の雑誌!絵がきれいです(これは新書では味わえません。残念ながら、美術全集を部屋に置くと床がぬけそうですし(-_-;))。
次はゆっくりと参考文献にすすみたいものです。

次はレオナルド・ダ・ヴィンチとボッティチェリの兄弟弟子を見にペルジーノ展に行きたいものです。

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2007/04/11

江戸文学の冒険

いつもお世話になっている方が本を出されました。

江戸文学の冒険』です。

その表紙はこのようなものでした。
Edoboken2

この表紙の絵は、歌川国芳の「みかけはこわゐがとんだいゝひとだ」 (嘉永年間)です。
もとの絵には


 

大ぜいの
   人がよつて
  たかつて とふと
  いゝ人を こしらへた

という文がついているのですが、まさにこの本は、上智大学・大輪ゼミの方々が集まって作った本です。
集まって作った→さまざまなジャンルについての論考がここには集まっています。

Ⅰ 江戸時代の文芸の新しさ-芭蕉・西鶴・近松を例に 大輪靖宏
Ⅱ 西鶴の越境力-絵とテクストを越えるもの 染谷智幸
Ⅲ 〈取合せ〉の可能性-実作のための芭蕉論 峯尾文世
Ⅳ 元禄上方地下の歌学-金勝慶安の場合 神作研一
Ⅴ 能をみる俳人-季詞「薪能」の成立と変遷 纓片真王
Ⅵ 恋愛の演技-『春色梅児誉美』を読む 井上泰至
Ⅶ 素描・滝の本連水-芭蕉を愛した明治俳人 森澤多美子
Ⅷ 語るように読む-講談本を「読む」 藤澤毅
Ⅸ 異相の文明開化-擬洋風と散切物と新題句と 塩崎俊彦

それにしても、図書館などに入ると帯がはずされてしまうのがちょっと残念な作りです。
Edoboken

「江戸文学の冒険」-とは何か?

実はタイトルはこちらになさりたかったのでしょうか?

国文学の書籍の売れ行きが今ひとつなご時世です。「出版自体が冒険だよ」と、執筆者のお一人は笑っておられましたが、思わぬ趣向がこらされた1冊です。

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2006/05/31

芸術新潮 6月号

芸術新潮」 2006年6月号

今回の特集は「芭蕉から蕪村へ 俳画は遊ぶ」です。

先日、柿衞文庫に行ってまいりました。

平成18年度柿衞文庫春季特別展 『雲英文庫に見る 芭蕉・蕪村・一茶と新しい領域』
2006年4月15日(土)~6月4日(日)
あと、一週間です。

いきなり伊丹へ出かけられないとしても、柿衞文庫に問い合わせれば図録を送ってくれます。
雲英(きら)氏ご所蔵の品々の展示であり、どこかで公開されているというものではないので今回の展示は貴重です。
また、『芸術新潮』の特集は、柿衞文庫で秋に行われる『特別展 柿衞文庫の名品 ー芭蕉・鬼貫・蕪村』を意識しているため、逸翁美術館などの所蔵品の写真もあるので、充実していました。

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2006/04/24

天皇の書

先日、博士論文執筆中のI・Jさん(私の周囲にはやたらIさんが多い)に教えていただいた『天皇の書』を購入してきました。
416660499601小松先生、センチュリーミュージアムがなくなっても(移転中)、意気軒昂というかスゴイ人です。まだ、読んでいないのですが序文からあふれでる迫力に思い出がよみがえります。

 むかしむかし学生だった頃、センチュリーミュージアムで本を購入しました。するとちょうど食事に出てきたらしい小松先生が「本を買ったならサインをしましょう。君、筆と墨、硯を用意して」と、受付のお姉さんにおっしゃってその場で本に署名をしてくれました。ペンではなく、硯に入った墨とほんものの筆です。
 日頃、サイン本に興味のない私は(研究者のサインってけっこう恥ずかしい)思いがけない展開に呆然として「…ありがとうございます」とお礼をいいましたが、もっと欣喜雀躍すべきだったのか…けげんな顔で小松先生は食事に出かけていきました。傍にいた人が「先生、エスカルゴでいいですか」と声をかけているのをききながら、私はじっと墨が乾くのを待っていました…(なかなか乾かないのです)。
 それからしばらくの間、「やはり原爆、病気などで2度も死にかけたがまだ生きる!と豪語する人は違う。あのトシで昼間からエスカルゴ食べるのか。かたつむりは体にいいのか…」と思っていましたが、御茶ノ水のレストランの名前だったんですね~。

 新書で445ページという迫力です。この連休に、『天皇の書』、ゆっくりと読んでみたいと思います。

Hyakumainoteika
 この小松茂美先生、ミステリー小説の登場人物のモデルにもなっています。著者に確認したわけではありませんが読めばもう一目瞭然!梓澤要氏の『百枚の定家』。
ラブストーリー(?)はともかく小倉色紙と古筆のことはおもしろく書かれています。

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