今朝の朝顔
お盆のUターンラッシュも今日がピークとか。
朝夕や夜の風はずいぶん涼しくなっていますが、今日も良い天気。
日中は暑くなりそうです。
観牽牛花有感 忠芬義芳楼主人
朝露滴流籬落風 (朝露滴り流る籬落の風)
小星点々靚妝同 (小星点々靚妝同)
栄芬短雖還堪愛 (栄芬短んと雖も還た愛するに堪り)
不效愉生千日紅 (愉生千日紅に效はず)〈千日紅花品凡俗、堪久持永〉
牽牛花(朝顔)を観て感有り
朝露が籬越しの風に滴り流れ
小さな星が点々として同じく美しく飾っている
その芳しさは短くとも十分愛おしい
その一瞬の生は千日紅の比ではない(意訳)
というところでしょうか。
リプリント近代文学の『明治好音集』が出ました。この本は明治8年(1875)に刊行された詩歌撰集です。巻頭は明治天皇の和歌で始まります。天皇から一般人まで、広く和歌や漢詩を集めてあります。
その中に、この詩が入っています。
明治期にも朝顔(牽牛花)を見て漢詩を作る人がいました。
ここでの朝顔は小さな星と表現されています。千日紅のように長持ちする花は凡俗で、朝顔の一瞬の美が愛おしいとは。千日紅がちょっと気の毒。それだけ、一瞬の美を愛でたということとしておきましょう。
和本から洋装本へと移りかわる明治期。明治初年頃の本はまだ手に入るものの、保存状態がきびしいものも多くなかなかよみづらいことがあります。そこで、手頃に影印で明治の本を読むことが出来るシリーズがこれです。岩波書店の新日本古典文学大系 明治編の方が現代の活字で読みやすいかもしれませんが、これはこれ。珍しい本を原本に近い状態で読みたいときに便利です。

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