九月一日 朝顔咲く
暑い暑いと思う内に九月となりました。
昨夜の雨のおかげで、今頃ですが朝顔が次々と咲きます。
このままですと「朝顔に釣瓶とられてもらい水(千代女)」ならぬ物干し竿をとられてしまいそうです。
江戸時代後期には朝顔の栽培が流行しました。
蔵書家で知られる高田(小山田)与清の随筆『擁書漫筆』四 文化14年(1817)には、次のように記されています。(日本随筆大成第1期12)
「このひととせふたとせがほどは牽牛花合(アサガホアハセ)といふことのおこなはれて、京江戸大坂のすき人たち、きほひて奇品をあなぐりもとむることおほかたならず」
この一、二年ほどは「牽牛花合」(朝顔合)ということが行われて、
京都、江戸、大坂の数寄人(趣味人)たちが、競って奇品(変化朝顔)を探し求めることは並大抵のことではない。
(国立国会図書館蔵 立祥(2代広重) 「三十六花撰 東都入谷朝顔」)
平成25年(2013)には江戸東京博物館で「花開く 江戸の園芸」という展覧会がありました。
2020年9月1日ですが、旧暦では7月14日。時節的には初秋です。
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