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2019/01/01

平成31年 あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
最近はすっかりご無沙汰してしまっておりますが、
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

お正月、ということで
「誹諧七福神之内 布袋」

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一陽斎豊国画
板元 佐野喜
「年玉やものとりかはすむつましさ
御手細工の団扇は愛る御宿の童達におくり、戸棚に見えし夜具袋は和尚が傍の布袋に似たり。床にかけたる花入の其名も恰布袋竹。それかれ同さまなれど肥たる形にひきかへていと嬋娟なる姿うつくし
応需 柳下亭種員戯述」

お年玉について、『日本国語大辞典』には次のようにあります。

新年を祝ってする贈り物。江戸時代の町家では、貝杓子(かいじゃくし)、鼠半紙、塗箸、粗製の扇など粗末な物を用いた。年玉物。年玉包み。

*文明本節用集〔室町中〕「歳贄 トシタマ」

*日葡辞書〔1603〜04〕「Toxidama (トシダマ)〈訳〉新年の一月に訪問したおりに贈る贈物」

*高野山文書‐慶長一二年〔1607〕一二月一三日・諸寺諸社造営目録(大日本古文書三・四九一)「四百八拾貫弐百卅二文 正月内衆の年玉よりはじめて諸職人の祝言折々御ふち」

*俳諧・犬子集〔1633〕一・元日「年玉は手ぶりぶりなるお礼かな〈春可〉」

*諸国風俗問状答〔19C前〕紀伊国和歌山風俗問状答・正月・二「四日より寺院の年礼廻り、旦方其外懇意の筋へ為年玉、祈祷札・扇子等を送る」

*人情本・春色梅美婦禰〔1841〜42頃〕二・九回「毎年五月中旬より廓中の茶屋一同に、甘露梅を製して正月の年玉に用ゆ」

語誌

(1)年初に贈り物をする習慣は古くから存在し、宮中での正月の賜物に関する記述は多い。広く盛んになったのは室町時代で、太刀、金子、硯、酒等さまざまな品物が用いられた。特に男児のいる家には毬杖(ぎっちょう=毬を打つ道具)や振々(ぶりぶり=振々毬杖)、女児のいる家には羽子板や紅箱などを贈ったという。

(2)近世には、武士は太刀、商人は扇子、医者は丸薬、などと自分の作った物や家業と関係深いものを贈るようになった。その中でも扇子は広く用いられた。

(3)明治に入っても、年賀の際の簡素で有用な手土産、という性格はひきつがれ、手ぬぐい、略暦などが贈られた。ただ、対象が目下、特に子供に限られてきたようである。子供にこづかいをやる習慣は、一般的には近代以降のものである。

「誹諧七福神之内 布袋」は子ども達に配る手作りの紙細工を用意しているところ。
戸棚の布団袋を布袋さまの持つ袋に見立て、柱の正月飾りに正月らしさが見られます。

子ども達に現金を渡すのは近代の話。
そう言って紙細工でも渡したいところですが、子どもだったときにはお年玉(お金)はうれしかったので、
それを思うと、さて。

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