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慶應義塾の王朝物語:源氏物語を中心として

第26回慶應義塾図書館貴重書展示会
「慶應義塾の王朝物語:源氏物語を中心として」

会期:2014年10月22日(水)~10月28日(火)
会場:丸善・日本橋店3階ギャラリー 
9:30~20:30  最終日17:00閉場 入場無料

仕事帰りに日本橋丸善へ。
眼福のひとときが味わえました。
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今回の展示品は全38点で、慶應義塾図書館の貴重書のかずかずとのこと。

うれしいことに、無料ですから学生さんにも安心して勧められます。
でも、1,000円の図録はぜひとも購入したい。
丁寧な解説と、何と言っても巻末に展示品の「表紙一覧」(オールカラー)があります。


鎌倉中期写の『後拾遺和歌集』、鎌倉末期写の『紫明抄』などは思わず残っていてくれてありがとう、と言いたくなるような品です。
そして、あまりのかわいらしさに欲しくなってしまう 特小の奈良絵本『源氏物語』(抄出)
絵と文があるのに胸ポケットに入りそうなサイズです。

土日には斯道文庫佐々木孝浩先生によるギャラリートークがありますが、これは混みそうですね。
夜8時半まで開いているので、まずはまだすいているときに見ておきたいところです。
そして、会場には連日佐々木先生がいらっしゃって次から次へとその場にいる人の質問に答えてくれたり、解説をしてくださいます。
ありがたい反面、佐々木先生の体力が心配(^_^;)

丸善日本橋店の3Fギャラリーの隣は早矢仕ライスで有名なカフェがあります。
ゆったり展示を見て、カフェで余韻を味わいたいところです。

会場のレジ横には、『図説書誌学―古典籍を学ぶ』も置いてありました。これもいい本です。
また、『書物学』に佐々木先生の連載がありますが、これも必見です。
ワタシなど佐々木先生のあふれんばかりの書物愛にいつも平伏するばかりです。

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寒露に満月、皆既月食

本日は、寒露。

『日本国語大辞典』を見ると、

寒露とは、霜になりそうな冷たい露のことをいい、二十四節気の一つとしては、太陽が黄道上の一九五度の点にある時をいいます。陰暦の九月の節気、新暦の一〇月八日頃に当たる
 とのこと。

『新撰万葉集』(893~913)には次の和歌・漢詩が記されています。

三八六 露寒美(ツユサムミ) 秋之木葉丹(アキノコノハニ) 仮廬為留(カリホスル) 虫之衣者(ムシノコロモハ) 黄葉成計里(モミヂナリケリ)

三八七 寒露木葉怨秋往(かんろとこのはあきのゆくをうらむ)
     万人家所知長別(ばんにんのいへしるところなりながくわかるるを) 
     数処林枝愁黄葉(すうしよのはやしのえだくわうえふをうれふ) 
     廬宅中壁虫音薄(ろたくのなかのかべのむしのねうすし)

そろそろ夜は冷えるようになってきました。
紅葉(黄葉)にはまだ早いのですが、虫の音はよく響いています。

今夜は満月で、おまけに皆既月食までありました。
今日は旧暦9月15日なのですが、おもしろいことに、
平安時代、寛平8年(896) 9月15日にも月蝕が起きています。
『日本紀略』亭子院 には、

九月十五日、癸巳、始従巳剋迄于未剋、有月蝕之、陰暗無光。
とあります。
平安の人たちは月蝕をどのように見たでしょう。


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自宅の近所は明るすぎましたので、小金井公園に月見に行きました。
薄暗いところのベンチには案外月見の人々がいて、まったりとした感じです。
とはいえ、今夜は雲もなかなか。

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十三夜(後の月)

今朝、台風が関東を通過し、午後は台風一過の青空となりました。
とはいえ、まだ風が強く、勢いよく雲が流れます。

夕刻、空を見上げると月が見えました。駅の鉄骨の隙間から見える月も冴え冴えとしています。
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この写真でははっきりしませんが、今夜は旧暦9月13日。

名所江戸百景に描かれた月のように、十三夜の月は満月にはまだ足りません。

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月見団子は小金井駅前の亀屋さんのもの。
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帰る頃には流れる雲の隙間から月が見えました。
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『徒然草』が思い浮かびます。
第137段
花はさかりに、月はくまなきをのみ見るものかは。

雲の波間に見える月もなかなかいいものです。

  『拾遺和歌集』
 延喜十九年九月十三日御屏風に、月にのりて翫潺湲
                                    よみ人しらず
一一〇六 ももしきの大宮ながらやそしまを見る心地する秋のよの月

延喜19(919)年に清涼殿で月見の宴が行われたとか。

 『挙白集』長嘯子

一〇三三 出づといると山の端しらでわたの原八重の塩路やむさしのの月

今夜の雲はまるで、波のようにも見えます。
八十島やわたの原など海の表現が思い浮かぶのもなるほどと思われる月の夜です。

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進化するだまし絵 だまし絵Ⅱ

進化するだまし絵 だまし絵2

Bunkamura ザ・ミュージアム
東京では10月5日(日)、本日まで。

巡回展は 兵庫県立美術館 10月15日(水)~12月28日(日)
       名古屋市美術館 2015年1月10日(土)~3月22日(日)

2009年のだまし絵展の時には、古典作品も多かったのですが、今回の注目ポイントは現代アート。
ポスターに使われているアルチンボルドは有名ですが、よくこれと比較される歌川国芳などは今回登場しません。

そのかわりといっては何ですが、現代アートの楽しみ方がよくわかる作りになっています。
ともすれば、ぼーっと作品を眺めるだけになりがちな美術鑑賞。
それはそれで、ぼーっとしつつもいろいろ考えたり受け取ったりするのも楽しいものです。

が、この展示は、存外、忙しい。
できれば、気心の知れた人か、親子で謎探しをしたいところです。
こちらから見るとどう見えるか、いったいなぜそう見えるのか。
言ってみれば「芸術を読む」作業を楽しむことになります。

プロローグ
トロンプルイユ 目を騙す
シャドウ、シルエット & ミラー・イメージ
オプ・イリュージョン
アナモルフォーズ・メタモルフォーズ

アルチンボルド、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリットなど、よく知られた作品が登場するのもうれしいところですが、まったく知らなかった現代アートに、頭をゆすぶられるのも気持ちよいものです。

エルリッヒの《ログ・キャビン》 なにか妙な気がする。どうして?と考えて、答えが出たときのすっきり感がいい。ただし、あまりログハウスに馴染みのない日本人には、難しいんじゃないかなこれ、とも思いましたが。

複数で見ながらわいわい相談するもよし。

そして、一人で行くなら、音声ガイドはぜひ利用したい。
八嶋智人さんの軽妙な語りと、メイキングビデオ付のガイドはおすすめです。

できれば、レストランか喫茶店でタイアップメニューを楽しみたかったところですが、見終わったのが8時過ぎでしたので、さすがに間に合わず残念。

せめて、軽食でもということで、キッシュを食べて帰りました。
さんざん、だまし絵を見た後なので、室内なのにテラス席があったり、高い天井、段差の多いテーブル席の立体感に、まだ展覧会を見ているような不思議な気分になってきます。
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次回の展示はBunkamura25周年記念 夢見るフランス絵画 印象派からエコール・ド・パリへ
2014/10/18(土)-12/14(日)

こちらも楽しみです。
Bunkamura ザ・ミュージアムのよいところは、金曜土曜は夜9時まで開館ということ。
日曜~木曜も夜7時までは開いています。

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