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2013/11/13

慶應義塾大学 斯道文庫展 センチュリー文化財団寄託品展覧会

急に冬になりました。
朝夕の冷えること冷えること。
こんなときは、図書館や美術館博物館で過ごすと暖かくかつ充実した時間を楽しむことができます。

慶應義塾大学 斯道文庫展 センチュリー文化財団寄託品展覧会
和歌のキャンバス 懐紙にしたためられた歌

[第1会場:慶應義塾図書館展示室]
  平成25年11月6日(水)~11月28日(木)
  日・祝日・11月21・22日休館
  平日9時~18時20分 土曜9時~16時50分開場

[第2会場:慶應義塾大学アート・スペース]
  平成25年10月29日(火)~11月19日(火)
  土・日・祝日休館 10時~17時開場

  いずれも入場無料
20131112_016a
「開催中」が右から左に流れていたのは、何か理由があるのでしょうか?

その昔、お茶の水にあったセンチュリーミュージアム。
そこにあった書のコレクションが、慶應義塾大学斯道文庫に寄託されています。
今回は、そのなかから選りすぐりの懐紙が展示されています。
それも、入場無料の上、小冊子のお土産付き。

和歌懐紙は日本国語大辞典で次のように説明されます。

詩歌、連歌、俳諧を正式に記録、詠進する時に用いる料紙。檀紙、奉書紙、杉原紙など。寸法、折り方、書き方などにおのおの規定がある。鎌倉時代にはすでに歌会料紙を懐紙(かいし)と呼んでいた。二条・冷泉家では一首を三行三字、飛鳥井家では三行五字に書くなど、各歌学家によって懐紙の大きさ、紙質、書式などが異なっていた。また女房懐紙はさらに異なる書き方があった。

その、具体を見るのにこの展示はうってつけです。
今回おもしろかったのは、懐紙の書き様を記した資料の数々。

小冊子にも、HPの出品目録にも載っていないものもそれぞれ味がある逸品でした。
特別出品の人麿像にも注目したいところです。
一瞬「え?」と驚き、次には楽しくなってしまいました。
なぜかは見てのお楽しみ。

慶應の展示を見たあとで、東京国立博物館の茶の美術コーナー(常設展)に行きましたら、ここでも懐紙にご対面。飛鳥井雅親(1417~91)の書です。
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12日からは熊野懐紙が展示されるようです。

書の美しさと、和歌を学び書と書式を学んだ人々の営為を堪能して、東博を出ると噴水がライトアップされ、その向こうに月が見えました。
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秋風にたなびく雲の絶えまよりもれ出づる月の影のさやけさ(藤原顕輔)

 空気が澄んでいるので、月の光がいっそう美しく感じられるのですが、
 この寒さはもう秋風とは言えません。
静なるかしの木はらや冬の月    蕪村

気取っている場合ではないかもしれません。

襟巻に首引入て冬の月 杉風

どうぞ風邪などにお気をつけ下さいますよう。

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