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2009/08/16

今朝の朝顔

昨日より遅かったため、色が少し間抜けてしまいました。
Morningglory_004b_2

お盆のUターンラッシュも今日がピークとか。
朝夕や夜の風はずいぶん涼しくなっていますが、今日も良い天気。
日中は暑くなりそうです。

  観牽牛花有感     忠芬義芳楼主人

朝露滴流籬落風     (朝露滴り流る籬落の風)
小星点々靚妝同     (小星点々靚妝同)
栄芬短雖還堪愛     (栄芬短んと雖も還た愛するに堪り)
不效愉生千日紅     (愉生千日紅に效はず)〈千日紅花品凡俗、堪久持永〉

  牽牛花(朝顔)を観て感有り
朝露が籬越しの風に滴り流れ
小さな星が点々として同じく美しく飾っている
その芳しさは短くとも十分愛おしい
その一瞬の生は千日紅の比ではない(意訳)

というところでしょうか。

リプリント近代文学の『明治好音集』が出ました。この本は明治8年(1875)に刊行された詩歌撰集です。巻頭は明治天皇の和歌で始まります。天皇から一般人まで、広く和歌や漢詩を集めてあります。
その中に、この詩が入っています。

 明治期にも朝顔(牽牛花)を見て漢詩を作る人がいました。
 ここでの朝顔は小さな星と表現されています。千日紅のように長持ちする花は凡俗で、朝顔の一瞬の美が愛おしいとは。千日紅がちょっと気の毒。それだけ、一瞬の美を愛でたということとしておきましょう。

 和本から洋装本へと移りかわる明治期。明治初年頃の本はまだ手に入るものの、保存状態がきびしいものも多くなかなかよみづらいことがあります。そこで、手頃に影印で明治の本を読むことが出来るシリーズがこれです。岩波書店の新日本古典文学大系 明治編の方が現代の活字で読みやすいかもしれませんが、これはこれ。珍しい本を原本に近い状態で読みたいときに便利です。Morningglory_003a

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2009/08/15

今年の朝顔

遅ればせながら朝顔が咲きました。Morningglory1今年の春は例年以上に慌ただしくて実は種まきできませんでした。
が、昨年の種が落ちていたので梅雨時になってからすくすくと芽を出し、勝手に育ってくれました。
朝6時の段階では、きれいに開いていたのですが、それから2時間経つと、もうしぼみ始めています。Morningglory_001a
この花は数年前にいただいた「ヘブンリー・ブルー Heavenly blue」(西洋朝顔)の世代を経たものです。やたら蔓が伸びるのですが、咲き始めると次々に開花します。

江戸時代に流行した変わり朝顔などのように、きちんと仕上げたいところですがなかなかそうもいきません。やはり天国のように一面に咲かせる方がよいのかもしれません。
さて、変わり朝顔といえば、国立歴史民俗博物館の毎年恒例「伝統の朝顔」が魅力的です。

また、九州大学では、朝顔の研究を行っています。こちらで見ると、もうちょっと見には朝顔に見えない朝顔の数々が。
江戸時代の園芸ならこちらの本がおもしろいかも。
そういえば、源氏物語にも朝顔が出てきました。芭蕉なら「朝顔にわれは食(めし)くふおとこ哉」、千代女の「朝顔につるべとられてもらひ水」はもう有名です。
最近新刊が出た畠中恵「しゃばけ」シリーズの『うそうそ』は朝顔の話でした。
このシリーズ、文庫本も出ていますが、単行本の方はカバーをめくっても趣向ある装訂になっています。こういう本を見ると、本作りの楽しさをしみじみと感じます。できれば、単行本をどうぞめくってご覧になってはいかがでしょうか。あまり店頭でがんばりすぎると不審者になってしまいますが。

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2009/08/14

百鬼夜行の世界

夏です。夏と言えば"妖怪"の季節?
本当は、別に季節ものではなかったはずの"あやかし"ですが、講談の影響でしょうか。
まあ、こう生温かい空気のなかでまんじりとしていると、妙な気配を感じるのかも知れません。
せめて、ぞーっと寒気を感じよう?というのでしょうか。

とはいえ、最近とみにファンが増えている、妖怪さん達。
水木しげるの鬼太郎シリーズ。子どもの頃見た初期作品はとても怖い世界でした。
アニメはどんどんかわいらしくなってしまいましたが、昭和40年代の子ども向けアニメや子ども向けドラマはけっこうホラーな要素を含んでいました。そして、京極夏彦氏のおかげでしょうか?江戸時代の鳥山石燕などの妖怪画が注目されるようになったのは。

さて、「百鬼夜行の世界」です。
これは、人間文化研究機構の連携展示なので、会場は2箇所に分かれています。
図録は共通ですが、チケットは共通ではありません。
単に同じテーマでそれぞれの館が展示を行っているということです。
ただし、期間はいっしょなので展示されているものはそれぞれの館に行かないと全部は見られません。
逆に言えば、両方行けば、百鬼夜行関連を一通り眺めることができます。

行く前に予習するなら、国文学研究資料館国立歴史民俗博物館のHPで確認するとよいでしょう。または、小松和彦氏の「百鬼夜行絵巻の謎 」を読んでみると、いっそう百鬼夜行に対する興味が深まります。
小松和彦氏の「百鬼夜行絵巻の謎
」どちらの会場も、冷房はばっちり!薄着のままで行くと本当に冷えますからどうぞお気をつけを。

○人間文化研究機構連携展示「百鬼夜行の世界
会期:2009年7月18日~8月30日

A会場:国文学研究資料館
最寄り駅:多摩モノレール高松駅
料金:一般300円
    高校生以下は無料!

B会場:国立歴史民俗博物館
最寄り駅:京成線佐倉駅
料金 : 一般420円
     高校生・大学生250円
     中学生以下無料
     ※毎週土曜日は、高校生の入館が無料!

図録は『百鬼夜行の世界』 1800円。国文学研究資料館と国立歴史民俗博物館とで販売しています。
国立歴史民俗博物館では郵送も依頼できます。

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2009/08/09

六本木ヒルズで花火とアクアリウム

さすがに、新国立美術館と3箇所は体力的につらいけれど、2箇所なら行けそうなのが六本木。サントリー美術館(六本木ミッドタウン)とヒルズは駅を挟むだけで移動できます。

六本木ヒルズでは今、「スカイ アクアリウム III」というイベントを行っています。
展望台東京シティビューの中にアクアリウムの入口はあります。
Aya3
窓の外では東京湾大華火大会が始まります。……が、花火の煙で花火が見えません。たまに見えると大喝采。
音が響くばかり……。この日は風があまりない上に、海風がゆったりと内陸である東京タワーや六本木の方に流れてきます。あああ。くやしいので、本とDVDで花火を観賞。

Aya_011aビルの52階でアクアリウム。金魚もいます。本当はこちらが目的なのですが。
が、会場は暗い上に壁が鏡になっているのでぶつからないように要注意。
イヤホンガイドはもう少し魚の説明が欲しいところでした。勉強になる、というよりは眺めて和むようです。ヒーリング効果というところでしょう。いや、デートコースだったのでしょうか?(そういえば、老若男女のカップルが多かった?)

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2009/08/01

2009年8月の展覧会

さあ、夏休みです。
暑い日には冷房のきいた美術館博物館で涼むのもよいでしょう。
Kamome


奇想の王国 だまし絵展
2009年6月13日~8月16日,Bunkamura ザ・ミュージアム(東京/渋谷)

○国立西洋美術館開館50周年記念事業 かたちは、うつる―所蔵版画展
2009年7月7日~8月16日,国立西洋美術館(東京/上野)

○謎のデザイナー 小林かいちの世界
2009年7月11日~8月23日,ニューオータニ美術館(東京/赤坂見附)

○ジョルジュ・ビゴー展-碧眼の浮世絵師が斬る明治-
2009年7月11日~8月23日,東京都写真美術館(東京/恵比寿)

○江戸時代を旅してみよう
2009年7月1日~8月26日,太田記念美術館(東京/原宿)

○ル・コルビュジエと国立西洋美術館
2009年6月4日~8月30日,国立西洋美術館(東京/上野)

○特別展「聖地寧波―日本仏教1300年の源流 ~すべてはここからやって来た~」
2009年7月18日~8月30日,奈良国立博物館(奈良)

○江戸の夏 -隅田川で夕涼み-
2009年8月1日~8月30日,UKIYO-e TOKYO(東京/豊洲)

○第15回 秘蔵の名品 アートコレクション展~日蘭通商400周年記念 栄光のオランダ絵画展~
2009年8月4日~8月30日,ホテルオークラ東京別館「アスコットホール」(東京/虎ノ門)

○人間文化研究機構連携展示「百鬼夜行の世界」
2009年7月18日~8月30日,国文学研究資料館(東京/高松)

○人間文化研究機構連携展示 「百鬼夜行の世界-百鬼夜行絵巻の系譜-」
  2009年7月18日(土) - 8月30日(日),歴史民俗博物館(千葉/佐倉)

○ラロックの聖母展
2009年7月18日~8月31日,フジテレビ25F(東京/台場)

○特別展「写楽 幻の肉筆画」ギリシャに眠る日本美術~マノスコレクションより
2009年7月4日~9月6日,江戸東京博物館(東京/両国)

○特別展 道教の美術
2009年7月11日~9月6日,三井記念美術館(東京/三越前)

○特別展「染付-藍が彩るアジアの器」
2009年7月14日~9月6日,東京国立博物館(東京/上野)

○第62回式年遷宮記念 特別展「伊勢神宮と神々の美術」
2009年7月14日~9月6日,東京国立博物館(東京/上野)

○美しきアジアの玉手箱―シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展
2009年7月25日~9月6日,サントリー美術館(東京/六本木)

○やきものに親しむVII 中国の陶俑 ―漢の加彩と唐三彩―
2009年8月1日~9月6日,出光美術館(東京/日比谷)

○生誕150年ルネ・ラリック華やぎのジュエリーから煌めきのガラスへ
2009年6月24日~9月7日,国立新美術館(東京/乃木坂)

○夏季展示 「白洲正子と細川護立~最後の目利きから学んだもの~」
2009年6月27日~9月13日,永青文庫(東京/江戸川橋・雑司ヶ谷)

○横浜開港150周年記念 海のエジプト展 ~海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアの至宝
2009年6月27日~9月23日,パシフィコ横浜(横浜/みなとみらい)

○コレクション展「旅」第2部「異郷へ 写真家たちのセンチメンタル・ジャーニー」
2009年7月18日~9月23日,東京都写真美術館(東京/恵比寿)

○知られざる畠山コレクションー唐三彩から秀吉像まで
2009年8月1日~9月23日,畠山記念館(東京/白金台)

○上村淳之展-唳禽を描く-
2009年8月8日~9月27日,武蔵野市立吉祥寺美術館(東京/吉祥寺)

○大谷コレクション展
2009年8月29日~9月27日,ニューオータニ美術館(東京/赤坂見附)

○ 館蔵品展 花・華- 日本・東洋美術に咲いた花 -
2009年8月4日~9月27日,大倉集古館(東京/虎ノ門)

○六本木ヒルズ 天空の水族館「スカイ アクアリウムIII」
2009年7月17日~10月4日,東京シティビュー(東京/六本木)

○館蔵 秋の優品展ー絵画・墨跡と李朝の陶芸
2009年8月28日~10月18日,五島美術館(東京/上野毛)

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