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2007/06/07

鳥居清長

『鳥居清長-江戸のヴィーナス誕生』

会期 2007年4月28日(土)~6月10日(日)
会場 千葉市美術館
開館時間 金・土曜日は夜8時まで!

Toriikiyonaga

鳥居清長(とりいきよなが)は1752年生~1815年没。江戸時代の天明年間(1781~1789)を中心に活躍した浮世絵師です。

この展覧会は、天明期の美人画を中心に、役者絵を代々手掛ける鳥居派当主としての清長の活躍、初期の作品、肉筆画、版本など、国内外から選ばれた約270点の名品により構成されます。

ということですが、みごとな数の美人画が並んでいます。
清長の美人さんの特長は、日本人には見えない7,8等身のすらりとした体つきにあります。そして、ゆるやかな着物の曲線や、すそさばきはさぞや…と思わせる足下にあります。ちらりと見える胸元、風にそよぐ裾からのぞく白い足。。。眉のない年増(既婚者だから眉をそってお歯黒)の色気と、若い娘の初々しさ。。。
と、思わず、エロい視線になってしまいそうなのですが、そこが浮世絵・美人画の魅力なのでしょう。
「江戸のヴィーナス誕生」とはよくいったものです。

しかしながら、今回興味深かったのは、その人物たちの背景です。

ポスターに使われているのは、《大川端の夕涼》。背景の川が二つに分かれています。
手前の川縁は、雲形によって遠景の隅田川へとつながっています。雲形で区切ると距離があいまいになるというのは、洛中洛外図などでも知られるお約束の手法でしょう。

そのほかにも、《亀戸の藤見》や《日本橋の往来》などといった江戸名所。
また、《美南見十二候》と題された、「美南見(みなみ)」すなわち、江戸の南方である品川の遊里のシリーズなどもあります。《美南見十二候 四月 品川沖の汐干》では、遠景に、品川沖で潮干狩りする人々、また《美南見十二候 六月 品川の夏》では、海を臨む座敷から、ぼんやりと海を眺める遊女などが描かれています。また、月見の絵では海に浮かぶ月が背景に描かれており、最初は手前の人物群像に目をひかれるものの、しばらくするとその背後の風景からしみじみとした情趣が感じられてきます。
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早くにチケットをいただいていたのに、なかなか行けなかったので、あわてて行って来ました(最近こんなのばかりです)。チケットをくださったBさまごめんなさい。でも、ありがとう。今度、3人目のお子さまの顔を見に伺いますね。

この展覧会は6月10日までです。

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