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2007/06/22

ヴェニスの商人

THE MERCHANT OF VENICE
Willam Shakespeareの『ヴェニスの商人』を観ました。Venice

このカバーでもわかるとおり、シャイロックの存在が大きいのですよ!
アル・パチーノですもの。ヨーロッパにおけるユダヤ人迫害の様子がじっくりと描かれているだけに、シャイロックが気の毒に見えてきます。

しかし、不思議なのはジェレミー・アイアンズの演ずるアントーニオです。老けすぎていませんか?貴族的な風貌が似合うとしても、おまぬけ・小心のアントーニオには合わないような?ところが、見ているうちにしっくりしてくるから不思議です。マイケル・ラザフォード監督にかかると、シェークスピアの喜劇が人間の愚かさを如実に描き出す歴史ドラマとしての迫力が強調されます。

また、ドラマの舞台になるヴェネツィアが絵になります。ゴンドラで移動する人々を見るだけでヴェネツィアの雰囲気がしっかり味わえます。

確か、塩野七生氏が書いていたかと思いますが、全財産を船に乗せるような商売をするとは…、ヴェネツィア商人にあるまじき失敗といえるでしょう。やっぱり、アントーニオってお間抜けな上に商売が心配で憂鬱になっているあたり、小心者といえるでしょう。そして、親友に借金をさせてそのお金でお金持ちの女性ポーシャに求婚に行くバッサーニオ。。。とんでもない人々です。
そして、女性たちのかけひきも秀逸です。ポーシャ抜きではアントーニオは助からなかったというのに、男たちはぜんぜんわかっていなかった。最後にアントーニオはポーシャに嫉妬していたようなそぶりも。親友をとられたような気持ちになって(三角関係?!)。
もう一度原作を読みたくなりました。
沙翁はヴェネツィア商人をわかっていなかった、ということなのか?しかしながら『オテロ(オセロ)』でも黒人の軍人を登場させたり、ヴェネツィアという舞台設定はイギリス人にとってそんなに魅力的だったのでしょうか?

アル・パチーノはやはりいいですねえ。

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2007/06/14

梅雨入り

2007年度、東京の梅雨入り宣言が本日6月14日(木)15時に気象庁より発表されました。
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雑節の一つである入梅は、太陽が黄経80°の点を通過するときをいいます。今年は6月11日の15時54分でした。

が、実際に梅雨入りしたのは、14日です。今日は昼頃からぽつぽつと雨が降り出したと思うと、夕方にはざあざあ降りとなってしまいました。西から順番に梅雨入り宣言が出されていましたが、午後には東京も梅雨入りしてしまいました。

この梅雨の雨によって、農家では田植えの日取りが決められ、夏場の水不足が解消される、、、というものの実際しとしとと雨が降り続くのは憂鬱なものです。

しかしながら、学生時代に発見したことが一つあります。
初めて本州に来て降り続く雨に驚きつつ、日がな一日本を読み続けていたことがあります。
雨の日の読書は雑念(外へ行こう)が失せるので集中できるのですよ。

それに、日本文学を読むにも適しています。泉鏡花などじつに湿った空気に合っています。
しっとりとした湿気を含んだ空気の中、雨音を聞きつつ過ごしていると、「日本の空気」をしみじみと感じるような気がします。欧米人の映画ではよく、雨に濡れた東京や大阪が登場しますが、確かによく雨が降るような気がします。
また、幽霊や妖怪というものはたいてい、湿気を含んでいるようですのでよけいいい雰囲気なのでしょう。
河童も水妖です。そこで、デザインも「河童と雨」にしてみました。

さて、ひきこもって読書といたしましょう。

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2007/06/08

琳派-四季の“きょうえん”

平成19年春季展
琳派-四季の“きょうえん”-

会場 畠山記念館
会期 4月3日(火)~6月10日(日)

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たたみにくつろいで、自宅の床の間のように絵を眺めたい。そして、お茶とお菓子もいただきたい。。。目を窓外に向けるとそこにはあざやかな緑の庭園。。。

そんな願望を叶えられる場所。そこが畠山記念館です。
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茶を嗜む人々が描いたからでしょうか。茶席に琳派はよく合います。
そして、光悦の茶碗や乾山の皿を見ながら、どんなてざわりなのだろうと、思いを巡らすのもいいでしょう。
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この畠山記念館には庭園だけではなく、館内にも茶室があります。また、たたみに上がって絵を眺めることができます。さらに、入口でお茶券を買って入ると展示室でお茶をいただくことができます!絵を眺めながらお茶をいただく……。なんともゆったりとした時間を過ごすことができます。

残念ながら、展示替えで見られなかった作品は図録『與衆愛玩(よしゅうあいがん) 琳派』で楽しむこととします。
私立美術館は蒐集者の意志や趣味性が明確に現れます。この畠山記念館の創設者・畠山一清(号は即翁)は茶道具の蔵印を「即翁衆と愛玩す」としていたそうです。即翁に感謝しつつ、まずは一服。

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2007/06/07

鳥居清長

『鳥居清長-江戸のヴィーナス誕生』

会期 2007年4月28日(土)~6月10日(日)
会場 千葉市美術館
開館時間 金・土曜日は夜8時まで!

Toriikiyonaga

鳥居清長(とりいきよなが)は1752年生~1815年没。江戸時代の天明年間(1781~1789)を中心に活躍した浮世絵師です。

この展覧会は、天明期の美人画を中心に、役者絵を代々手掛ける鳥居派当主としての清長の活躍、初期の作品、肉筆画、版本など、国内外から選ばれた約270点の名品により構成されます。

ということですが、みごとな数の美人画が並んでいます。
清長の美人さんの特長は、日本人には見えない7,8等身のすらりとした体つきにあります。そして、ゆるやかな着物の曲線や、すそさばきはさぞや…と思わせる足下にあります。ちらりと見える胸元、風にそよぐ裾からのぞく白い足。。。眉のない年増(既婚者だから眉をそってお歯黒)の色気と、若い娘の初々しさ。。。
と、思わず、エロい視線になってしまいそうなのですが、そこが浮世絵・美人画の魅力なのでしょう。
「江戸のヴィーナス誕生」とはよくいったものです。

しかしながら、今回興味深かったのは、その人物たちの背景です。

ポスターに使われているのは、《大川端の夕涼》。背景の川が二つに分かれています。
手前の川縁は、雲形によって遠景の隅田川へとつながっています。雲形で区切ると距離があいまいになるというのは、洛中洛外図などでも知られるお約束の手法でしょう。

そのほかにも、《亀戸の藤見》や《日本橋の往来》などといった江戸名所。
また、《美南見十二候》と題された、「美南見(みなみ)」すなわち、江戸の南方である品川の遊里のシリーズなどもあります。《美南見十二候 四月 品川沖の汐干》では、遠景に、品川沖で潮干狩りする人々、また《美南見十二候 六月 品川の夏》では、海を臨む座敷から、ぼんやりと海を眺める遊女などが描かれています。また、月見の絵では海に浮かぶ月が背景に描かれており、最初は手前の人物群像に目をひかれるものの、しばらくするとその背後の風景からしみじみとした情趣が感じられてきます。
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早くにチケットをいただいていたのに、なかなか行けなかったので、あわてて行って来ました(最近こんなのばかりです)。チケットをくださったBさまごめんなさい。でも、ありがとう。今度、3人目のお子さまの顔を見に伺いますね。

この展覧会は6月10日までです。

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2007/06/06

芒種

6月6日。この日より、夏至までの間を「芒種(ぼうしゅ)」といいます。

穀物の種をまく時節、という意味ですが、日本ではもう田んぼの季節です。
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田んぼをよく知らない私は、水を張った水田を見ただけで「田んぼ田んぼ」と写真を撮ってしまいましたが、よーく見ると、田に水を張っただけだったようです。今週見たところ、きちんと田植えが行われていました。

最近、雷雨が増えています。
また、先日、夜に「テッペンカケタカ」という鳥の声を聞きました。ホトトギスの初音でしょうか?

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2007/06/05

花の都・ちば2

花のまち・千葉、なかなかおもしろい逸品がそろっていました。
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子ねこ。

そして、うさぎ。
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2007/06/04

花の都・ちば

千葉市美術館をめざして千葉市に行きました。
多摩地区在住の身には小旅行です。などと言ったら千葉から通勤していらっしゃる方々ににらまれそうです。

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熱帯魚?
ひさしぶりの千葉市はお花でいっぱいでした。

駅前には「花の都・ちば」の看板。道には、さまざまなトピアリー(?)やウォールバスケットがあります。
土台を作って上にいろとりどりの花を植え込んで、生き物などの形を作っています。
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ふぐ。

小学生が作っているようですが、なかなかおもしろいものです。

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2007/06/02

レオナルド・ダ・ヴィンチ-「受胎告知」を読み解く

特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の実像」
東京国立博物館 本館特別5室
           平成館特別展示室

2007年3月20日(火)~6月17日(日)


レオナルド・ダ・ヴィンチ展もいよいよ終幕が近づいてきました。

以前のご報告はこちらへ

さて、レオナルドに関する参考文献はたくさんありますが、また1冊増えました。
今回の展示に合わせてのものだけに、第2部《受胎告知》の図像学では、さまざまな「受胎告知」の変遷をカラーでたどることができました。さすが、美術系の雑誌!絵がきれいです(これは新書では味わえません。残念ながら、美術全集を部屋に置くと床がぬけそうですし(-_-;))。
次はゆっくりと参考文献にすすみたいものです。

次はレオナルド・ダ・ヴィンチとボッティチェリの兄弟弟子を見にペルジーノ展に行きたいものです。

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2007/06/01

6月の展覧会

6月になりました!

6月に見られる展覧会です。終了日の順に並べてありますのでご注意を。

春季展「白隠和尚 ― 禅僧の書画 ― 」,2007年3月10日~6月2日,永青文庫(東京/江戸川橋・目白)

平成14-18年度新収蔵版画作品展,2007年3月6日~6月3日,国立西洋美術館(東京/上野)

開館記念展Ⅰ「日本を祝う」,2007年3月30日~6月3日,サントリー美術館(東京/六本木)

美人のつくりかた 石版から始まる広告ポスター ,2007年4月7日~6月3日,印刷博物館(東京/飯田橋・江戸川橋)

モディリアーニと妻ジャンヌの物語展,2007年4月7日~6月3日,BUNKAMURAザ・ミュージアム(東京/渋谷)

さくらゐ文庫に見る-花ひらくなにわの俳諧,2007年4月21日~6月3日,柿衞文庫(兵庫/伊丹)

開基足利義満600年忌記念「若冲展 釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会」,2007年5月13日~6月3日,相国寺承天閣美術館(京都)

春季展 琳 派―四季の“きょうえん”,2007年4月3日~6月10日,畠山記念館(東京/白金台)

鳥居清長-江戸のヴィーナス誕生,2007年4月28日~6月10日,千葉市美術館(千葉/千葉)

平成19年度春季特別展「幻の博物館の"紙"ー日本実業史博物館旧蔵コレクション展,2007年5月28日~6月15日,国文学研究資料館(東京/戸越)

特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の実像」 ,2007年3月20日~6月17日,東京国立博物館(東京/上野)

ロシア皇帝の至宝展,2007年3月20日~6月17日,江戸東京博物館(東京/両国)

花-太古の花から青いバラまで,2007年3月24日~6月17日,国立科学博物館(東京/上野)

[特別展]蒼海 副島種臣 全心の書,2007年5月12日~6月17日,五島美術館(東京/上野毛)

文豪と印象派展,2007年3月10日~6月24日,東京富士美術館(東京/八王子)

開館20周年記念戸栗美術館名品展Ⅰ-古伊万里・江戸時代の技と美,2007年4月1日~6月24日,戸栗美術館(東京/神泉)

中国憧憬ー日本美術の秘密を探れ,2007年4月14日~6月24日,町田市立国際版画美術館(東京/町田)

ヴィクトリア アンド アルバート美術館所蔵 初公開浮世絵名品展 ,2007年5月1日~6月26日,太田記念美術館(東京/原宿)

春季展 日本の近代陶芸-東西作家の競演,2007年3月10日~7月1日,泉屋博古館(京都)

モダン日本の里帰り 大正シック-ホノルル美術館所蔵品より,2007年4月14日~7月1日,東京都庭園美術館(東京/目黒)

企画展 拓本の世界 ―3館所蔵善本碑帖展―「中国五千年 漢字の姿(フォルム) 三井聴氷閣(ていひょうかく)拓本名帖の全貌」,2007年4月17日~7月1日,東京国立博物館(東京/上野)

〔特別展〕 甘美なる聖母の画家 ペルジーノ展~ラファエロが師と仰いだ神のごとき人~,2007年4月21日~7月1日,損保ジャパン東郷青児美術館(東京/新宿)

企画展 拓本の世界 ―3館所蔵善本碑帖展―「中国五千年 漢字の姿(フォルム) 三井聴氷閣(ていひょうかく)拓本名帖の全貌」,2007年4月21日~7月1日,三井記念美術館(東京/三越前)

江戸の四季-広重・名所江戸百景-,2007年4月28日~7月1日,ニューオータニ美術館(東京/赤坂見附)

企画展 拓本の世界 ―3館所蔵善本碑帖展―「中国五千年 漢字の姿(フォルム) 三井聴氷閣(ていひょうかく)拓本名帖の全貌」,2007年4月28日~7月1日,台東区立書道博物館(東京/鶯谷)

肉筆浮世絵のすべて ―その誕生から歌麿・北斎・広重まで―,2007年4月28日~7月1日,出光美術館(東京/日比谷)

春季展 茶道具 付属品とともにたのしむ,2007年4月28日~7月1日,泉屋博古館分館(東京/六本木一丁目)

国立新美術館開館記念「大回顧展モネ 印象派の巨匠、その遺産Claude Monet:L'art de Monet et sa posterite」,2007年4月7日~7月2日,国立新美術館(東京/乃木坂)

貯金箱いろいろ ~時代とかたち~,2007年3月8日~7月8日,貨幣博物館(東京/日本橋)

千代紙いろいろ 小間紙の世界~のし・短冊など-日本橋老舗のコレクションから,2007年4月10日~7月8日,旧新橋停車場鉄道歴史展示室(東京/新橋)

【初公開】サンクトペテルブルク国立ロシア美術館展-ロシア絵画の神髄,2007年4月28日~7月8日,東京都美術館(東京/上野)

開館40周年記念展 山種コレクション名品選,2007年4月21日~7月16日,山種美術館(東京/九段下)

プラハ国立美術館展 ルーベンスとブリューゲルの時代,2007年6月9日~7月22日,BUNKAMURAザ・ミュージアム(東京/渋谷)

江戸の粋,2007年6月2日~7月27日,大倉集古館(東京/神谷町)

中国・青磁のきらめき-水色から青、緑色の世界-,2007年6月16日~7月29日,静嘉堂文庫美術館(東京/二子玉川)

開館25周年記念 比叡山修学1201年記念特別企画展「慈覚大師 円仁とその名宝」,2007年6月16日~7月29日,東北歴史博物館(宮城/多賀城)

[特別展]中林梧竹の書 百代の新風,2007年6月23日~7月29日,五島美術館(東京/上野毛)

華麗なるアール・ヌーヴォー、アール・デコの世界ーガレ・ドーム・ラリック,2007年6月19日~8月11日,MOA美術館(静岡/熱海)

ルオーとグロテスク,2007年5月26日~8月19日,松下電工汐留ミュージアム(東京/汐留)

開館記念展Ⅱ「水と生きる」,2007年6月16日~8月19日,サントリー美術館(東京/六本木)

パルマ-イタリア美術、もう一つの都,2007年5月29日~8月26日,国立西洋美術館(東京/上野)

祈りの中世ーロマネスク美術写真展,2007年6月12日~8月26日,国立西洋美術館(東京/上野)

茶道具展,2007年5月1日~8月31日,香山園庭園美術館(東京/鶴川)

ペルシャ陶器展/フランス印象派・新印象派展/ヴィクトリア朝絵画展,2007年4月28日~9月2日,松岡美術館(東京/白金台)

夏季展 夏休み企画「古美術鑑賞入門Ⅱ 細川一族の肖像画400年」,2007年6月9日~9月8日,永青文庫(東京/江戸川橋・目白)

ル・コルビュジエ展,2007年5月26日~9月24日,森美術館(東京/六本木)

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