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2006/05/06

日本の神々

この春、気がつくと「日本の神々」をテーマにした展示がいくつかありました。

まずは、国立歴史民俗博物館の『日本の神々と祭り―神社とは何か?』展です。
Dscf0988

会場 国立歴史民俗博物館
会期 2006年3月21日~5月7日

さて、この展示は、3つの神社に注目して「日本の神々と祭り」を説明しています。

Ⅰ 出雲大社―神祭りの源流と出雲大社
☆ 伊勢神宮
Ⅱ 厳島神社
Ⅲ 八坂神社

出雲大社は考古学的な調査結果から始まります。覚えていらっしゃるでしょうか?2000年~2001年にかけて、出雲で巨大な柱の遺構が発見されたことを。そこから、古代の出雲大社の様子を探るために年輪調査が行われ、それまでよくわからなかった神社の建築に関する研究が進んだということです。

そう、今回の展示に潜むテーマは「建築・植生景観史からみた神社と神域」といったところでしょうか。
① 神社の建築が古代から中世近世と時代を経てどのように変遷していったかということ。
② 神域とその周辺の植生の景観がどのように変遷していったかということ。

そして、それぞれにお宝が登場します。
出雲大社では、「神在祭と神無月」に関する文献資料。
厳島神社では、『平家納経』です!去年の厳島展でも見ていますが、やはりきれいです(^O^)
八坂神社では、いいものも見ました!(^^)!『祇園祭礼図屏風』と『祇園社大政所絵図』です。

『洛中洛外図』にこだわりのある歴博らしく、このコーナーは充実しています。

図録は2,300円。
しかも、これはものすごい力の入った図録です。→解説文がたっぷり。
でもですね。できれば、図は大きくしていただきたかったかな……。『祇園祭礼図屏風』なんて、ただでさえ、金の霞だらけなのに具体がぜんぜん見えない……。

これはやはり、現物を見てください、ということですね。
「ニセモノを見ると目が腐る」(by S教授)という会場での名言もありましたし。

そして、神奈川でも神々と出逢えます。
神奈川県神社庁設立60周年記念特別展『神々と出逢う―神奈川の神道美術』
会期 2006年2月18日~5月7日
会場 神奈川県立歴史博物館

神道、神社というと思想的な問題、ともすると右翼的な方向へ走りがちですが、まずは歴史的な変遷を理解してから、現代を語るべきだと私は思います。時代時代によって、政治に利用される「神々」ですが、まずはその歴史を知りたいですね。

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