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2006/04/18

テレビ番組で定家の断簡

テレビ東京の番組、「開運!なんでも鑑定団」定家の断簡が出るというので、見てみました。

モノは明月記の断簡。断簡とは、長い巻子本などを手ごろな長さに切ってしまったもの。茶道の流行にともなって、多くが掛け軸に作られます。また、手鑑(コレクション帖のようなもの)に作ってしまうこともあります。

今回の品も、掛け軸でした。知人から200万で買ってほしいと言われたところなんとか180万円に値切って購入したそう。さて、真贋はいかに?お値段はいくら?結果を言うとネタバレというところなので結果はこちらをどうぞ。「開運!なんでも鑑定団」のHPで値段を出しています。鑑定人は増田孝氏。

 なかなかおもしろかったです。
 正直なところ、この番組は下品です。
 イギリスのテレビ番組でも鑑定人が地方の教会のようなところで、骨董品の鑑定をするという番組がありますが、あちらでは値段よりもモノの鑑定(どういうものなのか)と手入れの方法などを説明する方が主体です。骨董―アンティークっていいなあと思われるものなのです。
 知人が、「鑑定って結局、その家が破産したりして道具を売り払わなければならないときにしてもらうんだから、家の恥だよ!」と怒っていたことがあります。当時、貧乏だった人の言葉だけに妙な説得力がありました。
 とはいえ、庶民からすると島田紳介の話術に笑わされてしまうのですが。やはり、日本の庶民には金額は大事、かなー。 

 というところでしたが、定家の『明月記』、先月もシンポジウムが行われ、『明月記研究』という研究誌もあります。先年、五島美術館で展覧会が行われました。つい最近のような気がしていましたが、2004年10月23日~11月28日のことでした。『京都冷泉家「国宝 明月記」』展です。

 そういう状況で、「明月記」の断簡が登場。これで、また研究が進むならこの番組もありがたいことです。ただ、あんまり高い値段をつけられると、図書館などで購入するのがむずかしくなるのではないかと心配してしまいます。こういう資料はできるだけ公的なところできちんと保管していただきたいものです。
 そうなれば、庶民の私たちでも見られますし。テレビ番組でも、今日はいいもの見ました。

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