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2005/06/22

コクーン歌舞伎『桜姫』

05-06-21_17-06
そろそろ暑くなってきました。夏には水を使う舞台が涼しげ?ということで、コクーン歌舞伎です。
今年のコクーン歌舞伎は『桜姫』です。四世鶴屋南北・作、串田和美 演出・美術、宇野亜喜良 絵師…。
中村福助、中村橋之助、中村勘太郎、中村源左衛門、あさひ7オユキ、中村七之助、坂東弥十郎、中村扇雀…。

内容については、専門の方におまかせするとして、観ながらずーっと気になってしまいました。
その1 桜姫の左手に握られていた〈香箱〉の大きさ
 女性の手に握られていたといっても、3cmくらいのものでしょうか。自分の手を見て考えると、結構難しいような気がします。ふたに「清玄」と名が記されていて読めるのだからそれくらいかな?5cmあったら相当な大きさでしょう。
その2 吉田家の重宝(ちょうほう)「都鳥の一巻」
 釣鐘の権八がいつも懐に入れていたようだけれど、そうとう傷むのじゃないかな。墓堀の仕事の時もあったし…。最後に桜姫がさーっと開いて中を読んで確認していたけれど、わりと小さな巻子本。それほど、長さがあるようにも見えませんでした。

いえ、本当はそんなことは舞台のお約束として気にしないことなのですが、今ひとつ舞台に集中し切れなくて……。

というのも桜姫。パンフレットにフリーライターの人が「お姫様から小塚原の女郎へ、それは現代の超お嬢様がキャバクラ嬢に転じるなどというレベルを遥かに超えた、ショッキングな展開」と書いておられました。
幕間にそれを読んだせいでしょうか、権助住家の場での桜姫が本当にキャバクラ嬢というか、年増のおばさんというか、オバギャル?というか、本当に何も考えていない女に見えてしまいました。でも、16、7歳の設定なんですよね。若い娘さんの恋といえばシェークスピアのジュリエットも若かった。でも最後に桜姫、やっぱりお家再興を選ぶあたりは日本らしい?
 とも言えるけれど、権助って女房をあっさり女郎にしてしまうくらいだから、人生を共にするにはどうしようもないダメ男だし、そのままそばに居てもまた、女郎づとめが待っているばかり。それよりはお家再興を選ぶというのは当然かな。男を殺して自分の本来の位置に這い上がる?それだけに、ラストの桜姫は凄惨です。

なかなかに毒の強い舞台でした。帰りにレオノール・フィニを見ようと思っていましたが、こちらも強そうだったので、こちらはまた後日にしようと思います。 

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