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2005/03/07

唐招提寺展

04-05-02_14-08金堂平成大修理記念 唐招提寺展 国宝 鑑真和上像と廬舎那仏』

 寺院の展覧会に行くとき、どうしても絵画や書籍を探してしまうのですが、この展覧会ではそのようなものはいっさいありません。ただ、唐招提寺と鑑真和上像と盧舎那仏を味わう展覧会でした。
 よい師とめぐりあい、そのお話を聞き、修行する。そのための講堂であり、お寺だということでしょう。

 先輩に「ヒマなオバサンみたいに展覧会ばかり行っていないで論文を書きなさい」と言われながらも出かけるのは、目録で見つからない(私の立場では蔵開きなぞできません)資料を探すためです。正直なところ、この展覧会には多少がっかりするところもあったのですが、修行の「場」としての建築を考えるという点ではたいへん興味深い展覧会だったといえます。

 バーチャルリアリティーで唐招提寺の説明をしていたのですが、その建築に関してはたいへん興味深く、結局のところ「そうだ、奈良へ行こう!」という気持ちになるものです。〈唐招提寺2010プロジェクト〉なるものが目ざすのは現代に生きるお寺(俳句とどういう関係があるのだろう?生きがいってことだろうか)らしいのだが、よくわからない。

 ただ、この建物、鑑真和上像と盧舎那仏、そして東山魁夷の障壁画、古瓦の数々、四天王像を見るにつけ、「行ってみたい」という気持ちにはなったことで、十分展示側の目的は達せられたのかな?

 図録の帯には「平成発、天平行き」とある。やっぱり井上靖の『天平の甍』でしょうか?
 あれは、映画より原作のほうがいいですね。井上靖の西域ものでは、いきあたりばったり流されやすい(女性のことなどすぐ忘れてしまう)青年がちょくちょく出てきます。映画は『敦煌』ほどひどくはありませんが、原作に出てこなかった婚約者が登場するあたり甘ったるくて見られません。

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コメント

はじめまして。
美術館の案内、凄く参考になります。
また、寄らせて頂きますね。

投稿: るる | 2005/03/20 10:32

おいでくださってありがとうございます。まだ、始めたばかりなので使い慣れなくてすみません。るるさんのサイト寄らせていただきますね。

投稿: ruihui | 2005/04/02 12:42

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