2010/09/01

9月の展覧会

しばらくの間、思いがけないことがあり、あわただしい生活でした。
  世の中にさらぬ別れのなくもがな千代もと祈る人の子のため(伊勢物語)

いっとき、ぼーっとしてしまいまして、今月もあわただしくなりそうです。
それにしても暑いです。
涼しいところで、ゆっくり美術品を眺めれば、省エネと心の潤いと一石二鳥でしょうか。

○特別展「誕生!中国文明」,2010年7月6日~9月5日,東京国立博物館(東京/上野)

○日本美術のヴィーナス ―浮世絵と近代美人画―,2010年7月31日~9月12日,出光美術館(東京/日比谷)

○絵で見る江戸の夏,2010年7月20日~9月17日,国立公文書館(東京/竹橋)

○奈良の古寺と仏像 ~會津八一のうたにのせて,2010年7月7日~9月20日,三井記念美術館(東京/日本橋)

○ナポリ・宮廷と美-カポディモンテ美術館展,2010年6月26日~9月26日,国立西洋美術館(東京/上野)

○開館20周年記念展 小さな紙の美 絵封筒の世界,2010年7月2日~9月26日,竹久夢二美術館(東京/根津)

○大哺乳類展 海のなかまたち,2010年7月10日~9月26日,国立科学博物館(東京/上野)

○地球最古の恐竜展,2010年7月10日~9月26日,森アーツセンターギャラリー(東京/六本木)

○近代日本画にみる東西画壇―東京・京都・大阪の画家たち―,2010年7月17日~9月26日,泉屋博古館(東京/六本木一丁目)

○ 欣 求 浄土 ~ピュア・ランドを求めて - 大倉コレクション 仏教美術名品展 -,2010年8月1日~9月26日,大倉集古館(東京/六本木一丁目)

○新創記念特別展 第8部 コレクションを未来へ,2010年8月21日~9月26日,根津美術館(東京/表参道)

○"ポンピドー・センター所蔵作品展 シャガール―ロシア・アヴァンギャルドとの出会い~交錯する夢と前衛~
Marc Chagall et l'avant-garde russe dans les collections du Centre Pompidou",2010年7月3日~10月11日,東京藝術大学大学美術館(東京/上野)

○誇り高きデザイン 鍋島,2010年8月11日~10月11日,サントリー美術館(東京/六本木)

○江戸文化シリーズNo.26 諸国畸人伝,2010年9月4日~10月11日,板橋区立美術館(東京/西高島平)

○ヘンリー・ムアー生命のかたち,2010年7月31日~10月17日,ブリジストン美術館(東京/日本橋)

○上村松園展,2010年9月7日~10月17日,東京国立近代美術館(東京/竹橋)

○開館50周年記念名品展Ⅳ 茶道具の精華,2010年8月28日~10月24日,五島美術館(東京/上野毛)

○フランダースの光 展,2010年9月4日~10月24日,Bunkamura ザ・ミュージアム(東京/渋谷)

○開館記念展〈Ⅱ〉「三菱が夢見た美術館―岩崎家と三菱ゆかりのコレクション」,2010年8月24日~11月3日,三菱一号館美術館(東京/東京)

○生誕260年 仙厓  ―禅とユーモア―,2010年9月18日~11月3日,出光美術館(東京/日比谷)

○特別展「隅田川~江戸が愛した風景~」,2010年9月22日~11月14日,江戸東京博物館(東京/両国)

○平城遷都1300年祭特別展 花鳥画ー中国・韓国と日本,2010年9月28日~11月14日,奈良県立美術館(奈良/奈良)

○神奈川県立金沢文庫80年 特別展 仏像のみかた,2010年9月2日~11月23日,神奈川県立金沢文庫(神奈川/金沢文庫)

○ポンペイ展 世界遺産 古代ローマ文明の奇跡,2010年9月11日~11月23日,新潟近代美術館(新潟)

○きらめく装いの美 香水瓶の世界,2010年9月18日~11月28日,東京都庭園美術館(東京/目黒)

○静嘉堂の東洋陶磁 中国陶磁名品展,2010年9月25日~12月5日,静嘉堂文庫美術館(東京/二子玉川)

○ドガ展,2010年9月18日~12月31日,横浜美術館(神奈川/みなとみらい)

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2010/05/05

川越市立博物館と喜多院

細川幽斎、徳川家康と続いたので、次は春日局と家光です。

毎年5月には川越の喜多院で特別展が行われます。
ここには、江戸城の一部が移築されています。

寛永15年(1638)1月の川越大火で現存の山門(寛永9年建立)を除き堂宇はすべて焼失しました。そこで3代将軍徳川家光公は堀田加賀守正盛に命じてすぐに復興にかかり、江戸城紅葉山(皇居)の別殿を移築して、客殿、書院等に当てました。家光誕生の間、春日局化粧の間があるのはそのためです。その他慈恵堂、多宝塔、慈眼堂、鐘楼門、東照宮、日枝神社などの現存の建物を数年の間に相次いで再建し、それが今日文化財として大切に保存されています。

そしてこの時期は、職人尽絵や天海版一切経が見られます。

天海版一切経 (市指定文化財)
宋版一切経の他に喜多院には別の一切経が現存しています。それは、天海版一切経と呼ばれるもので、寛永14年(1637)、徳川家康公の命により天海僧正が上野寛永寺で刊行したもので、6323巻からなります。そのため寛永寺版とも呼ばれています。

歴史に触れて眼福とはいいつつ人混みに疲れて中院へ行くと躑躅が満開でした。
Kawagoe_008b

川越市立博物館では9日まで企画展が開催中です。
第34回企画展「よみがえる河越館跡~国指定史跡河越館跡の発掘―その成果と課題~」

ただし、小江戸川越、移動は計画的にしたほうがよいでしょう。
駅は川越駅(JRと東武線)、川越市駅(東武線)、本川越駅(西武線)など3駅あります。
観光パンフレット(地図)はこちらからダウンロードできます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2010/05/04

特別展 江戸を開いた天下人 徳川家康の遺愛品

特別展 江戸を開いた天下人 徳川家康の遺愛品

会場:三井記念美術館
会期:2010年4月14日~6月20日

東京国立博物館細川家の至宝が戦国~江戸初期の細川幽斎に始まるなら、
次はやっぱり徳川家康でしょう、ということで三井記念美術館です。

三井家の祖、三井高利(1622~1694)は、延宝に店を出し、元禄に亡くなった人のはず。
つまり三井とは江戸前期から始まったのに徳川家康(1542~1616)とはどういうこと?
と思ったら、キーワードは「江戸・日本橋」でした。

三井家が300年以上拠点とした江戸城のお膝元である日本橋にちなみ、江戸を開いた天下人徳川家康を紹介する展覧会です。特に徳川家康の文化面に焦点を合わせ、武器・武具をはじめ書画、茶道具、文具、調度品など徳川家康が日ごろ愛用していた遺愛品を中心に紹介し、家康の幅広い教養と趣味、科学的で世界的な視野をもった文化人であった横顔に迫ります。

Keitai_069
なるほど三井と言えば日本橋ですね。
Keitai_070
都心部は人が少ないと思いきや、最近の街歩きブームのおかげか、さすが日本橋、休日を楽しむ人がけっこういます。これはもしかしてちい散歩ブラタモリの影響でしょうか?
以前来たときはこんなに日本橋に注目する人はいなかったのに。
Keitai_068

今回の展示は徳川美術館(家康の九男義直の尾張徳川家)と久能山東照宮に伝来した家康遺愛の品々が見られます。

一瞬なにかと思ったのは、香木。
「重要文化財 香木 伽羅」

伽羅は、香木の沈香のうち最上のもの。家康は特に香木の蒐集に執心し、香木を求めて安南(アンナン)・占城(チャンパ)・柬埔寨(カンボジア)・暹羅(シャム)などの国主に文書を送っている。

遠目には朽ち木のように見えます。
信長が正倉院の香木を切らせたのは有名な話ですが、家康もお香好きだったとは。

そして家康と言えば駿河版。
「重要文化財 駿河版銅活字」(凸版印刷株式会社 印刷博物館所蔵)が展示されています。

徳川美術館は名古屋だけあって、豪華です。
それにくらべて、久能山東照宮に行ったとき、博物館はとても地味なところに見えましたが、
さすが家康が過ごした駿河です。
あらためてじっくりと楽しめる徳川家康遺愛の品々でした。

割引券はホームページにあります。
図録はミュージアムショップで2000円です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2010/05/03

細川家の至宝

特別展「細川家の至宝-珠玉の永青文庫コレクション-」

会場:東京国立博物館平成館
会期:2010年4月20日(火)~6月6日(日)

今年の連休は、連日良い天気に恵まれました。
上野では家族連れがいっぱいです。

最近、ロールケーキが流行っていると聞きますが、
公園案内所奥の上野グリーンサロン(こんな名前だったのか)では
パンダロールを売っていました。
Keitai_056_2

さて、「細川家の至宝」です。
公式サイトはこちら
音声ガイドの声は、細川護煕氏。
総理大臣をやめて陶芸家で田舎暮らし?
講演会は好評で、アンコール講演が行われるとのこと。

会場で若い娘さんを連れたおじさんが、うれしそうに信長の文書の「天下布武」の印を解説していました。
確かに、「織田信長朱印状」・「明智光秀覚書」と続くと戦国好きにはわくわくです。
「田辺御籠城図」と古今伝授資料は近いところにあってもよかったかな。

展示作品一覧はこちら
5月9日までが第1期、5月11日から第2期ということで作品の入れ替えがあります。
宮本武蔵の「鵜図」は9日までで、「達磨図」が11日からという具合です。

第1部 武家の伝統―細川家の歴史と美術―

 第1章 戦国武将から大名へ―京・畿内における細川家―

 第2章 藩主細川家―豊前小倉と肥後熊本―

 第3章 武家の嗜み―能・和歌・茶―

第2部 美へのまなざし―護立コレクションを中心に―

 第1章 コレクションの原点

 第2章 芸術の庇護者

 第3章 東洋美術との出会い

このような2部構成でしたが、個人的には第1部でみっちり堪能いたしました。
第2部では刀剣コレクションの刀の鐔の細工が細やかでおすすめです。Kuroneko_2
あと菱田春草の「黒き猫」がかわいかったかな。
記念ショップでは黒猫のマスコットがありました。
図録は2500円。とにかく重い。重厚な一冊です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2010/05/02

歌川国芳 奇と笑いの木版画

企画展 歌川国芳 奇と笑いの木版画

会場:府中市美術館
   (京王線府中駅またはJR小金井駅よりバス

会期:2010年3月20日(土曜日)から2010年5月9日(日曜日)
開館時間:午前10時から午後5時(最終入場は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(3月22日、5月3日を除く)、3月23日(火曜日)、4月30日(金曜日)、5月6日(木曜日)

ここで、京王パスポートカードを出すと割引になるとのこと。あと、府中市の小中学生は「学びのパスポート」提示で無料。
最近の美術館博物館は小技がきいています。

5月9日が最終日。
Keitai_029
桜の時節ならこのように見えた府中市美術館前。
さすがにもう桜は終わっています。

さて国芳です。
猫の絵や、武者絵でも、ただの絵ではない、趣向をこらした遊び心いっぱいの絵が多いのが国芳の特長ともいえるでしょう。子ども向けの探検隊ワークシート(クイズ)があるのでいろいろ楽しめます。
西洋画の影響を受けていることもあり、西洋人受けがいいのかcatcatheartといって喜んでいました。

大人が、子どものように笑う絵、それが国芳かもしれません。
子どもたちは……というと、けっこうグロテスク(骸骨がのぞき込む相馬の古内裏など)な絵にびびっていたのかも。それとも子どもたちの方がグロテスク好き?

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

«2010年5月の展覧会