令和4年 謹賀新年
旧年中はお世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
年が明けると次は初夢。
「たつ春の朝よみける
年くれぬ春来べしとは思ひ寝にまさしく見えてかなふ初夢」
(西行『山家集』)
この歌では節分の夜から立春の明け方に見る夢ですが、江戸時代には正月となったようです。
- 『改正月令博物筌』文化5年(1808)
「初夢(ハツユメ) 大晦日夜より元日あかつきにいたるまでに見る夢也」 - 『嬉遊笑覧』文政13年(1830)
「いつにても節分の夜のを初夢とするなり。今江戸にて元日をおきて二日の夜とするものは其故をしらず」 - 『守貞漫稿』嘉永6年(1853)頃
「正月二日……今夜の夢を初夢と云」
こう、初夢はいつの夢かという点には諸説ありますが、ともあれ今夜は宝船の絵を枕の下に敷いて吉夢を願ってみましょう。